希望のわいたルギアは翼や足に一層力を込め、ヨタヨタと水場に前進する。酷使された体に激痛が走るが、それを気にするのは水に飛び込んだ後でいい。
 水面が目の前に広がった。静謐さに満ちたその場所にルギアは体を滑り込ませる。
 顔に触れる水の冷たさが気持ちいい。塩水が傷に沁みたが、ぼやけた意識をはっきりとさせてくれる。
 体を水に沈めたルギアは、自分を包んでくれる水の心地良さに安堵した。ここまでくれば、あの機械も追い掛けてこれないだろう。
 そう考えながらも、念には念を込めて更に潜ろうとしたルギアの脇腹に、鉄の棒が生えてきた。





『っ? ……ぐぷっ!?』


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