『あ……ぅぐ……』
 わるあがきした反動でルギアは全く動けなくなっていた。脇腹から流れ出る血と一緒に、抵抗しようという気力も無くなっていく。
<てっててててていっここここおこはむ、むいいいイいいイみで・でででで……>





 狂った機械が糸を手繰り寄せる。ゴミを釣り上げてしまった釣り人のように、機械が無感情かつ雑に引きずったため、ルギアは泥と血で全身が汚れてしまった。もし今の彼の姿を見ても、海の神と呼ばれた面影を見て取れる者は誰もいないだろう。

To Be Continued....


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