リョナ2板、画ぞるケモリョナスレ以外への転載はおやめください。





「ガアッ!!グアアアアアァァアッッ!!!!!」
大地を割り突如背後に現れたレギオンにガメラは即応できず、衝撃波を放つために大きく無防備に広げた手足を、鋭い後肢で貫かれてしまった。
ガメラの目の前にはもう一匹のレギオンが、先ほどまでのガメラとの戦いで満身創痍となりながらも、赤く不気味に光る眼球をたしかにガメラに向けている。
ここは足利市最終防衛線。体格差で勝るレギオンに翻弄され、マイクロ波の触手でその身をズタズタに切り裂かれながらも、
ガメラはなおも自らの敵の前に敢然と何度も立ちふさがり、地球上から消し去らんと咆哮をあげていた。
そして終に、ガメラは一瞬の隙を突き、腹甲を大きく開き、自らの最強の攻撃技を放とうとした、その瞬間であった。
「アガッ!ガハァッ!ガアッ!ガアアアアッ!!!!」



ガメラの背後からは次々とレギオンの腕や触手が伸び、大きく開いた腹甲を押さえつけていく。
四肢を貫かれながらもガメラはもがき、抵抗し、弱点のコアを曝け出してしまった腹甲を元の姿に閉じようと喘ぐが、
長い戦いで弱り切った体と、しっかりと締め付けるレギオンの腕により、
ガメラの弱点は今や守られるものなく、強敵の前に開け放たれている。
第二のレギオンは次々と腕を伸ばし、ガメラのコアであるプラズマ炉に襲い掛からんと何度も伸び縮みを繰り返している。
レギオンの目的を知ったガメラは、先ほどよりも激しく体を揺らし、必死にレギオンを振りほどきプラズマ炉を何とか守ろうとするが、
レギオンの力の前に時間稼ぎにもならなかった。
今度はレギオンの腕が、ガメラの内またを貫き、プラズマ炉に襲い掛からんとする。
「ギアアアッ!アガアッ!!ガアアアアッ!!!アアアアアッ!!!」
盛大にしぶきを上げるガメラの血が、開け放たれた腹甲を濡らしていく。
内またを貫いたレギオンの腕は、脆弱なコアにあと少しという所で伸縮の限界を迎え、
それでもなおガメラを更に苦しめようと、先ほどから抜き差しを繰り返している。
傷口がえぐられ、両内股からは血液が止めどなく吹き出ていく。
ガメラはなおも抵抗しているが、足の傷が半致命傷になっているのか、動きが鈍くなっている。
一瞬、ガメラが静止した時を見計らい、レギオンは触手を伸ばしガメラの口部に巻き付けた。
「……ッ!!!ギッ……!!!ギアッ!!ガアッ!ギイッ!!ガッ!!!!」
ガメラの口端が裂かれていき、吐血とともに血が大きな顎から滴り落ちる。唾液が触手により蒸発し、湯気がガメラの頭部を覆い尽くす。
口を塞がれ頭を固定されたガメラは、今放てる最後の武器であるプラズマ火球すら封じられ、
もはやあとは、成すすべなく蹂躙されるだけとなってしまった。
「……ッ!………………ッ!!!ギ……ッ!ガッ…………!!!」
ガメラと対峙するレギオンが、ゆっくりと、着実にガメラの下へと歩みを進めていく。
勝利を確信したのか、それとも自らの計画を引き割いた憎き怪獣が苦しむ姿をじっくり味わいたいのか、
先ほどまでの凶暴さはなりを潜め、慎重にガメラの腹の一点へと狙いを定めているように見えた。
肩を揺らし、腹甲をカチカチならし、首を無理やりわずかに伸縮させたりと、ガメラは無駄な抵抗を試みる。
そしてそのすべてが眼中にないといったように、対峙するレギオンの動作は変わらない。
レギオンは、ガメラの目前に立ちはだかるやいなや、大きく後脚を持ち上げ、開け放たれた腹甲の中心部へと、勢いをつけ振り下ろした。
ガメラの力と命の源であるプラズマ炉は、今この瞬間引き裂かれ、大きく砕け散った。
「ギアアアアアッ!!!!ギアアアッ!ガハッ!ガアアッ!!!」



レギオンの後肢はガメラのコアを深く深く突き刺し、大きくガメラの内部をえぐっていく。
弱点を直接叩かれたガメラは口が触手により裂かれていくのも構わず、大きく悲鳴を上げてしまう。
しかしガメラの地獄の苦しみは、これだけでは終わらなかった。



「ギアアッ!!!アアアッ!!アアアッ!アアアアアアアァァアァァァァアァッ!!!!!!!!」
ガメラのコア目掛け、次々と、容赦なくマイクロ波の触手が伸びていく。
コアはレギオンの肢により回復不能な状態にまで破壊されていたが、
それでもレギオンの怒りは止まず、コアを粉々に粉砕してしまいたいのか、触手の狙いはコアの一点へと、常に定まっている。
「アガアアッ!!ガアアッ!!!ギアアアアッ!!!アアアアアッ!!!!!!!!!!!!ゴフッ!!!」



もはや少しも抵抗することが出来ず、ただ悲鳴を上げレギオンと対峙することしかできなかったガメラの口に、
レギオンは容赦なく後肢を突き刺した。
ガメラの喉の奥深くまで差し込まれたレギオンの後肢が、ガメラの血液と、唾液でどろどろに染まっていく。
コアを貫いている後肢と触手は、丹念に、コアの隅々まで破壊し尽くそうと、
先ほどとは打って変わって、ゆっくりと、慎重に事を運ぶかのようにそれぞれを動かしていた。
「………アアアッ!アアッ!アァァアアアァァァァアアァァアァアァアァァアアアアア!!!!!!!!!!!」
……そして、その時は来た。




突如、ガメラの内またから、わき腹から、首筋から、赤く燃えたぎる飛沫が爆ぜるように噴き出した。
レギオンによって滅茶苦茶に破壊され、その機能をズタズタに犯されたコアが暴走してしまったのだ。
ガメラの皮膚のいたるところからプラズマ炉から吹き出た飛沫が漏れ出し、ガメラを内部から切り刻んでいく。
「……アガアッ、アガアアアアァァアァ……」
自らの体を制御する術を完全に失ったガメラは、もはやあとは激痛に悶えながら死を待つのみとなった。
しかし強敵を打ち倒すため、強靭な体力と生命力を授けられたガメラには容易に死は与えられず、
外部から、内部から体の隅々まで引き裂き痛めつけられる生き地獄を、身動き一つ取れぬままに耐えなければならなかった。